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1. Hender Scheme の財布
  ブライドルレザーの革の質感と色と厚み
  ジッパーを使用していない
  カードが15枚くらいは入ること
  予算3万5千円以内

2. The Inoue Brothers のマフラー
  重くてでかくてあったかくて迷彩

3. KAPITALのツィードっぽいジャケット
  気取らずに着られるジャケット増やし計画中のため

4. THE NORTH FACE のロールパックジャーニーズコート
  服好きの永遠のテーマである秋にちょっと羽織るだけでサマになるもの
  形もいいけど素材が◎

5. SAITOEさんのイラストの手ぬぐい
  香川のうどん屋さんのイベントで買ったものを額装したやつ


そのほか旬なものとしては

1Sinの太コーデュロイパンツ

トッドスナイダー×チャンピオンの淡いオレンジのスウェット

など(うまく撮れなかったので写真なし)


今欲しいものはサッカーマンガの「アオアシ」全巻

武蔵野戦で竹島が

「今度帰省中にテメエんち見つけ出して、ピンポンダッシュしてやらあ」

って言って飲んでたドリンクを冨樫に渡すのですが

アオアシを読みこんできた人はどうも不自然なセリフだな?って

思うはずなんだけど実はここ「ろくでなしBLUES」のオマージュで

四天王VS大阪極東編で薬師寺が葛西に吸ってたタバコを渡すシーン

で言うセリフなんですね

少年漫画好きのアラフォーだけにやつく場面というか

ネット検索でも出てこないし気づいてる人いるのかな

とにかくアオアシおもしろいっていう話




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ほとんど何も買っていない




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ロケーションの力

加工ソフトの力

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十場天神さん

味わい

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加藤かずみさん

味わい

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ミッフィー展の焼き物

お洒落

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NO COFFEEさん

お洒落

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MOSCOTの眼鏡

雰囲気もの

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Rooster King

Porter Classic

雰囲気もの

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TEATORAの色別注デバイスコート

お洒落 

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Uniqlo U

お洒落 


以上です

O.K.バブリー!(また来年!のように
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バーテンダーは
オールド・ファッションド・グラスを取り出し、
縁をレモンで濡らして塩をまぶした。
そのグラスに氷をいれ、ウォッカにグレープフルーツ・ジュースを注ぎ、
バー・スプーンで氷の音を立てずにグラスの中を軽く円錐形にステアする。

「ねえ、伯方の塩って九州の博多で作られていないって本当?」
と女は尋ねた。

「本社は愛媛県の松山で原料となる海水塩はメキシコやオーストラリアからの輸入ですね。」

女はその回答に満足しなかったのか、

「さてどうかしらね」

とつぶやき一気に飲み干した。

そしてグラスの握りをしっかりと確かめてから
大きく振りかぶって入り口に向かって投げた。

グラスはドアの横の胡蝶蘭の植木鉢の周りをえぐるように
弧を描いて壁に当たり砕け散った。

「全盛期の黒田のツーシームでのフロントドアですね。」
バーテンダーは突然の女の奇行に動じないよう慎重に言葉を選びながら解説した。

あの胡蝶蘭が左打者なら内蔵がえぐり取られた気分だろう。

「じゃあ士農工商って知ってる?」

「江戸時代の身分制度でその順番が身分の高さを表しています。
確か年貢などで負担の大きい農民の不満を抑えるために
形だけでも高い位に位置づけたとか。」

女は「ふふん」と鼻で笑った。

「そう習ったわね。でも実際はそんな身分制度はなかったってことが90年代に
明らかになって、2000年代には教科書にも載ってないの。
言葉としては、中国の春秋戦国時代から存在したけれど
最近の研究で職業の境界線はあいまいだったってことが
わかったみたい。」

「士農工商を説明するそのもっともらしい理屈はどこから来たのでしょうか?」

「それはわからない。意図的なものではないんじゃないかしら
旧文部省によって教科書らしい教科書が作られたのは
1872年つまり明治5年。
相次ぐ戦争でバタバタしていた時代に
士農工商について十分な資料が研究されていたとは思えないし。」

「資料のことを言い出したら世界の歴史をすべて疑わなければなりません。
口頭の伝承はもちろん、戦火を免れて残ってる文献にしたって、
手書きで複写しているものばかりです。
その時代ごとの為政者によって都合の良いものしか
のこされていないでしょうし。」

「教科書をつくる有識者と言われる人たちの解釈の仕方によっても
変わることがあって、その有名なのが鎌倉幕府の設立ね。」

「1192(いいくに)作ろう鎌倉幕府ですね」

「そう。1192年征夷大将軍に任命されたことを基準としていたけれど
今では1185年と教えている教科書もあるそうよ。
実質的な支配が頼朝に移ったのは朝廷に日本全国への守護・地頭の設置を
認めさせた時、つまり1185年の方がふさわしいという考え方ね。」

「そういえば聞いたことがあるけれど、そもそも「幕府」ってもの自体が
幕府を開きますって宣言するものではなく後世の人が勝手に名付けてるらしいですよ。」

バーテンダーがそう付け足すと

女は「さてどうかしらね」とつぶやきハイボールを頼んだ。

女は差し出されたグラスの握りを確かめると
今度はセットポジションで
すばやくカウンターの逆サイドで静かに飲んでいる中年男の前に
グラスをすべらせた。

バーテンダーは
「あちらのお客様からです。」と平静を装って伝えた。
バーテンダーたるものいかなるときも動揺してはならない。

女は人差し指と中指を自分の額につけピッっとバブルの仕草で
中年男に挨拶をした。

「だいたいね、そんなに昔の事じゃなくたって
よくわからないまま伝わっていく歴史ってあるのよ。」

「それは、、「ミニスナックゴールド」のことでしょうか?」
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「そう。」

「山崎パンのミニスナックゴールドについて、あんなに大きいのになぜ「ミニ」なのか?
この国の人間は見て見ぬふりをして生きている。」

「人間は自分が見たいものしか見ないようにできてるらしいですよ。
アフリカでは餓死する子供が数秒単位で・・」

女はバーテンダーの言葉を遮り続けた。

「1968年に関東地区でミニじゃないスナックゴールドが発売されたんだけど、
その後関西地区でスナックゴールドより小さな「ミニスナックゴールド」が発売された。
1970年に関東と関西のものを統合することになったんだけど、
そのときにサイズは大きなスナックゴールドのまま、
商品名だけ「ミニスナックゴールド」としたらしく
その経緯については資料も残っていないので今じゃ誰も真相を知らないのよ。」

「あなたはどうしてそんなことを知っているんですか?」

「ググっただけ。今頃じゃインターネットでなんでもわかってしまうのね。」

「時代ですね。」

「そうね。でも、すべてのインターネットの情報が正しいとは限らない。」

「もちろんです。だけどインターネットの情報を注意深く集約することでおおむね正しいと思われるものはわかります。
例えばファッションです。昔からファッション誌はあったけれど、基本的には売る側の視点で作られたもの
ですよね。それが今では消費者側のたくさんのファッションマスターたちが自由に発信して良いものを教えてくれます。
そして高校生がオールデンやパラブーツを履く。」

「それは正しいことなのかな?そのファッションマスターたちは自分たちが
お店に通って店員さんから学んだり、様々な雑誌を文字まで全部読んで
それでも何度も失敗してやっと今自分なりの答えに近づいているわけでしょ?」

「そこに答え、到達点があればという話ですけどね。
でも、さっきの歴史の話もそうですが、
文明っていうのはある意味では伝達そのものです。
取捨選択されて生き残った情報が正しいとされてきました。
時には書き換えられながら。」

「安物のセメントソールの革靴を履いたことのない人に
グッドイヤーウェルトやマッケイの良さがわかるのかしらね。
オールソール交換しかできず、カビの除去まで入れたら本体価格を超える悲しみを
知らない人がファッションについて語っていいのかしらね。」

「知らないでいいんじゃないですか?失敗や苦労が多い人の語ることが正しいとは限らないでしょうし。
それなら、世界一の賢者は世界一ダメな失敗ばかりしていることになってしまいます。
時代にそぐわないものはいずれ淘汰されてしまうんでしょうね。
あのかわいそうなMDディスクのように。
もっともシェアで見ると安いセメントソールの革靴、合皮の靴で十分だっていう人の方が
断然多いと思いますが。」

女は実家のスニーカーの箱に収納されている
大量のMDのことを思い出した。
青春時代の音楽を。
レンタルCDを何時間もかけてダビングしたことを。

「そうかもしれないけれどやっぱり悲しいわね。」

「おじさんおばさんだけが覚えていればいいんです。
もう僕たちの時代じゃないんですよ。
そこを勘違いしている人が多すぎるんですよ。
それに若いっていうのもそれなりにキツいもんだったと思いませんか?」

女の若かった頃の苦い思い出がフラッシュバックする。
自分を大きく見せるためだったのか、
言いたくもないことを言って
たくさんの人を傷つけたことを。

他人に傷つけられた言葉よりも、
若いバカな自分が発した言葉に今でも捉われていることを。
そして、あの失敗を若いうちにやっておいて良かったと思い少し冷や汗をかいた。

女はグラスを指でそっとかき混ぜ
氷がウイスキーの琥珀に溶け出してゆくのを眺めながら時の流れに身を委ねた。
店内はコルトレーンの「Say it」のBGMだけが小さく響いている。
遠くに12月の夜の繁華街の喧騒が聞こえては消えてゆく。
やがて音楽が終わり、辺りは静寂に包まれた。

「さて、どうかしらね」と女はつぶやいた。



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